GO【窪塚洋介が在日韓国人役の青春物語】映画レビュー
広い世界を見るのだ。
ストーリー
高校三年生の杉原〈窪塚洋介〉は在日韓国人。喧嘩ばかりを繰り返す日々でバスケ部も辞めさせられた杉原はある日、友人であり暴力団の息子加藤から誘われたパーティで桜井〈柴咲コウ〉と出会う。意気投合し仲良くなる二人だが自分が日本人ではない事をなかなか言い出せずにいる杉原。そんなある日民族学校時代の親友、正一が誤解から日本人に刺されて死ぬという事件が起きる……。
恋人に自分の国籍が言えない。今まで日本の学校で差別を受けてきた杉原にとってそれは当たり前の選択だった。そんな高校三年生の心情を演じる窪塚洋介。
シンプルに窪塚が格好いい
杉原演じる窪塚洋介の男臭さ泥臭さと青春が上手く絡まった良い作品。ラストの「俺は何者だ」と叫ぶシーンでは国籍による差別について深く考えさせられてしまう。
まさに青春。
設定は壮大だが二人の男女がそれぞれの抱えている悩みに向かい合って乗り越えていく。
そんな青春の雰囲気を味わってほしい。
ps.初めてGOを知ったのは高校生の時。小説から先に読み始めました。その後映画化されている事とその主演が窪塚洋介という事を知りました。運命かと思いました。
渇き。【小松菜奈に魅了されたい】映画レビュー
ただ一人の女優。
ストーリー
元刑事の藤島〈役所広司〉の一人娘の加奈子〈小松菜奈〉が行方不明になった。
父親として加奈子の居場所を探し出す藤島だったが加奈子の部屋の中から覚せい剤を見つけてしまう。
そして娘の事を調べていく内に加奈子には自分の知らない姿がある事に気付く…。
加奈子の同級生に話を聞くと皆口並み揃えて「イイコ」「イイヤツ」と言います。
ただ実際の加奈子は"アクマ"でした。
加奈子と関わった者は皆狂わされていきます。
元担任、医師、そして同級生の"ボク"等…、
この作品は賛否両論ありそうですね。好きな人はどハマりしそうですが苦手な人はこの雰囲気に耐えられそうにありません。
この映画の見どころ
- 加奈子のキャラクター
なんといってもこれが一番ですね。加奈子の"性別問わず人を惹き付ける力"というものには本当にそんな力あるんじゃないかと思わせるような気持ちにさせます。
- 小松菜奈の演技力
そしてそれを演じる小松菜奈の演技力も圧巻です。仮にこの映画がリメイクされるとしても加奈子役には小松菜奈以外あり得ないんじゃないんですかね。日本人離れしたルックスとどこか含みをもたせた笑み、加奈子役に抜擢されたのも納得です。
観れば必ず加奈子の虜に。
恐ろしく魅了されてしまいました。
加奈子の異常性と藤島の狂気を上手く表現した作品だと思います。
ただ何度も言いますが賛否両論分かれる作品ですので雰囲気を知りたければ下のリンクから予告編を見てみてください…。
ps.このブログを書いてる時に高熱が出て倒れました。どうやら僕は"お熱"みたいです。
なんつって!!
ソラニン【宮崎あおい主演】
宮崎あおいで泣きたい。
《ソラニンとはジャガイモの表皮や芽、ホオズキ、イヌホオズキなどに含まれている、毒の名称。》
社会人二年目の芽衣子〈宮崎あおい〉は今の平坦な人生に悩んでいた。将来について具体的な考えが浮かばない上に社会や大人に不満を抱える日々。
一方同棲相手で彼氏の種田〈高良健吾〉はバンドとバイトを掛け持ちしつつ毎日練習してはいるがいまいちバンドに熱が入らない様子。
そんな種田を見た芽衣子は思わずバンドを一生懸命してほしいという思いを叫んでしまう。
その言葉でバイトを辞め、バンド一本で頑張る種田だったが人生はそう上手くはいかない…。
【感想】
感動。
二人のすれ違う人間関係を描く映画かと思いきや最後のライブシーンで鳥肌。
これを見ればバンドやりたかったなぁと必ず思うはず。
ちなみにソラニンは作者の浅野いにおが作詞し、ASIAN KUNG-FU GENERATIONがそれにメロディをつけたもの。
エンドロールの曲もアジカンが担当しています。
ソラニンって曲はちょくちょく聴いていたけれどこの映画を見てから更に好きになりました。
宮崎あおいの日常を映す演技力は凄いですね。
若い恋人達を上手く表現しています。
宮崎あおい主演の映画で好きだったのが'少年メリケンサック'。
小学生くらいの時よく見てました…。
その時は気付かなかった宮崎あおいの透明感と演技力。
もう30過ぎてるらしくてびっくり。
時間は経つのが早いですね。
この映画の見どころは何と言ってもラストのライブシーン一択。
泣きます。
《評価》
ストーリー★★★★☆
感動★★★★★
宮崎あおい★★★★★★★★
ps.主演以外にも桐谷健太、ARATA、近藤洋一(サンボマスター)など層が厚いです。
共喰い【菅田将暉主演】
菅田将暉は格好いい。
昭和63年
遠馬〈菅田将暉〉の父親には女性に暴力を振るう性癖があった。
そんな父親を嫌う遠馬。
しかしある日とある事件がきっかけで恋人の千種〈木下美咲〉に暴力を振るってしまう。
自分にも父親と同じ血が流れていることに気がついた遠馬は………。
2017年は菅田将暉の年でした。
初めて見たときは何も思わなかったのですが時が経つにつれて段々と格好いいと思うようになってきました。
まさに今風の顔ですよね。
あれなんなんですかね、誰かが僕らの脳内を菅田将暉を格好いいと思うようにアップデートしてるんですかね。
急に皆格好いいって思い始めませんでした?
僕が時代についていけなかっただけですか、そうですか。
この映画の見どころは昭和63年の世界観と菅田将暉の方言。
山口県の方言らしいです。他県の方言ってなんだか惹き込まれますね。
菅田将暉が好きな人は見てみたらいいと思います。
男子高校生の思春期感を演じる菅田将暉が見れます。
【感想】
ストーリーは……、
結構重たいです。父親の円〈光石研〉が糞すぎて胸が痛くなってきます。
ナイーブな気分になったらあえて見てみるのをおすすめします。
楽しい気持ちの時に見るのはおすすめしません。もったいないです。
《評価》
ストーリー★★★★☆
胸糞★★★★★
もう一度見たいか★☆☆☆☆
ps.菅田将暉って何故かフルネームで呼んじゃいますね、というか五文字以下の人ってフルネームで呼ばれがちな気がします。
例外⇛ダイアモンド✡ユカイ
ヒミズ【染谷将太主演】
ヒミズがやばい。
というか園子温がやばい。
簡単にあらすじを言うと
ボート屋の息子住田〈染谷将太〉は15歳。
母親は蒸発し父親はたまに帰ってきて暴力を振るう日々。
普通を望む住田とそんな住田に魅了された同級生茶沢〈二階堂ふみ〉を描くドメスティック群像劇。
【感想】
狂気。えげつない。
園子温監督のつくる映画って毎回狂気地味てる。
見どころはヤクザにボコボコにされる染谷将太と母親に思い切り死ねと言われる二階堂ふみ。
後味は良くないけど何だかまた見たくなる。
そんな作品でした。
《評価》
ストーリー★★★☆☆
演技力★★★★☆
狂気★★★★★
ps.でんでんって役者がやべぇ。夢に出てくる。恐すぎ。